浜名湖花博2024で出会ったバラ1

浜名湖花博2024へ行ってきました。
20年前に開催された浜名湖花博2004へ行って以来、浜松を訪れるのも20年ぶりでした。

旅行会社のツアーで、「はままつフラワーパーク」と「浜名湖ガーデンパーク」を訪ねましたが、後半はあいにくの雨となり、バラの花も雨で濡れそぼった写真となりました。
(このブログでは、後日に良い状態の花に出会ったときに写真を追加していく予定です)

最初は「はままつフラワーパーク」。
こちらではなんとかお天気が持っていましたが、さぞかし見事であったろう、チューリップと桜の競演はすっかり終わり。
季節は移り変わるので仕方がありませんが、残念。
でも、藤が咲き出して、満開になりつつあるところも。とても素敵でした。(後日ちょっとご覧に入れますね)

さて、前置きはこのくらいにして、まずは今日のバラを。

バラのシーズンにはまだ早く、開花しているものはごくわずかでしたが、こちらのバラだけは今を盛りと咲き誇っていました。

 

「リージャン・ロード・クランバー」 Lijiang Road Climber

1993年 中国
撮影場所:はままつフラワーパーク



1993年に中国雲南省の麗江路(リージャン・ロード)で、イギリスのロジャー・ハワード・フィリップス(Rober Howard Phillips 1932-2021)とエドワード・マーティン・リックス(Edward Martyn Rix 1943-)によって発見された品種だそう。

 

早咲きのつるバラです。このページの一番最初の写真もこちらのバラです。
バラ園を囲う生垣に壁状に配されていました。
大半のバラはまだつぼみで、バラ園の眺めはほぼ緑というのに、ここだけはもう真っ盛り。ピンクが一際華やかでした。

 

発見者の一人、ロジャー・フィリップスは、写真家、植物学者、作家。
写真家としてはロックバンドのクリームのアルバム『グッバイ』のジャケット写真を撮ったりもしています。
ガーデニングや野生植物、菌類に関する著書も40冊以上執筆。テレビの園芸番組の制作も行い、晩年には絵画も展示したそう。多才な方ですね。

 

エドワード・リックスは、植物学者、収集家、園芸家、作家。
ロンドンのキューにある王立植物園に拠点を置くカーチス植物学雑誌の編集者を務めました。
中国、メキシコ、南アフリカ、アルゼンチンなどを旅し、植物の収集と写真撮影を行なって、ヨーロッパと北米での栽培に多くの植物を導入しました。
また各地で庭園の設計、植栽に携わりました。
ロジャー・フィリップスとの仕事も多く、共著も多数出版されています。

 

植物探索の旅、ロマンを感じますね。憧れてしまうけれど、実際はかなり過酷な旅なんでしょうね。
この華やかでありながら、強健で美しいバラを発見した時、お二人は、興奮したでしょうね〜

 

バラシーズンに先駆けて咲く、リージャン・ロードは春にしか咲かないそう。
それも「春告げバラ」という感じで好もしく思えます。