Portraits of Roses

横浜イングリッシュガーデン(YEG)のバラを中心に様々なバラを紹介します

ムーンビーム Moonbeam

月が満ちていくように

 

4月末からGW過ぎまで、数度、横浜イングリッシュガーデン(YEG)を訪れてバラの写真を撮りました。
たくさんのバラが咲いているので、一品種にそんなに枚数を割かずに撮っていたつもりでしたが、花姿に惹かれて、気づかずに二日にわたって何枚も写真を撮っていたバラ。

 
ムーンビーム Moonbeam

イギリス 1983年
デビッド・オースチン 作出(David Austin)

 

ゴールデンウィークに入って間もない頃の姿

 

約1週間後

作出者のデビッド・オースチンは、イングリッシュローズの生みの親。
オールドローズとモダンローズの良いところどりをして、イングリッシュローズを作り出しました。
オールドローズからは香り、優美な花姿などを。モダンローズからは、多彩な花色、繰り返し咲きの性質を受け継いでいます。

オースチンは自身が立ち上げた会社と共に、生涯で190種以上のバラを作出したそうです。
バラの名付けには、家族や友人などの名前をつけたものの他に、シェイクスピアなどの物語に出てくる登場人物やイギリスの地理や歴史にまつわる名付けも多く、優しく儚げな花姿とどこか文学的な名前が余韻をもち、印象に残るバラが多いように思います。

 

Moonbeam 「月光」・・・かつて月を眺め、物想いにふけった時々の記憶が甦ってくるような響き。咲き始めから散る間際まで、美しく、その名にふさわしいすてきなバラです。
デヴィッド・オースチンのカタログからは落ちていますが、今でもファンが多いバラだそう。

木漏れ日がチラチラ。切ないほどに美しい・・・
朝6時起きして早朝開園に行った甲斐がありました。