まだバラにほとんど興味がなかった頃、モッコウバラにだけは、好意を寄せ、憧れていました。
八重咲の柔らかい黄色のモッコウバラ。トゲがないというのが草っぽいし、これなら育ててもいいかなとさえ思いました。
しかし、上の写真でもわかるけれど、モッコウバラってとんでもなく、成育が旺盛なんですよね。それなりのスペースがないと難しそう。
YEGでは、このブログで最初に紹介したピンクのバラ、リージェン・ロード・クランバーと合わせていますが、ほとんど藪化している。
白いモッコウバラは、名札が見当たらなかったけれど、多分、白花八重のロサ・バンクシアエ・バンクシアエ
黄色もいいけど、白も清楚でいいですね。
YEGには他にもモッコウバラがあります。
ロサ・バンクシアエ・ノルマリス Rosa Banksiae Normalis
中国西部原産、モッコウバラの野生種と考えられているそうです。
滝のようにしだれて、やはり繁殖力がすごいですね。
細い葉が涼やかで、一重の花にも品があり、全体的に洗練された印象です。ただ、茎にはトゲがあるそう。
もう一種は、園芸種で、モッコウバラとミニチュアバラの掛け合わせ。
ピューレッツァ Purezza
1961年 イタリア
Quinto Mansuino 作出
こちらのバラは、黄モッコウバラの一重タイプとミニチュア種の「トム・サム」というバラを掛け合わせて作出されたもので、返り咲き性があり、トゲもないそう。
名前の「Purezza」はイタリア語で「純粋」。
クリーム色のつぼみと純白の花びらの対比も美しい。
ローズ&ペレニアルガーデンに配されています。
園内には、黄色の一重のモッコウバラ(ロサ・バンクシアエ・ルテスケンス)もあるそうなのですが、見損ねてしまった。
八重咲の方も園内では気づかず、売店のところにあったのを撮りました。
黄モッコウバラ、イタリアを思い出す・・・
まさに5年前の今日、ボルツァーノのホテルの窓から、2階くらいの高さからしだれるモッコウバラを眺めていたのでした。また見に行きたいな〜