純白の花びらに黄色いしべが美しい。
こちらも古いバラで、失われた古代のロサ・アルバに最も近いと言われている種。
ボッティチェッリの絵画「ビーナス誕生」に描かれているバラが、このアルバ・セミプレナではないかと言われているそうですが、絵のバラはだいぶピンクっぽいような・・・
同じく「ビーナス誕生」のバラの候補で、アルバ・セミプレナの枝変わり前、親品種と言われているアルバ・マキシマは淡いピンク〜白花。
ローズオイルの生産地として知られているブルガリアでは、ローズオイルをとるバラとしてピンク色のダマスクローズ(ロサ・ダマスケナ)の他に、これらのアルバ・ローズも少し栽培されています。
アルバ・ローズの花びらは繊細で傷みやすく、花からとれるオイルの量もダマスクローズに比べて少ないため、ダマスクローズより高値で取引されているのだそう。
8月、ローズヒップができていました。
まだ色付いてはいません。
ローズヒップはバラが咲き終わった後にできる、いわゆるバラの実です。
植物学上は、「偽果」と呼び、子房ではなく花床という部分が膨らんだものだそう。
ローズヒップは、ビタミンを含んでいて、健康にも良いとされ、品種にもよりますが、お茶やジャム、果実酒などに利用されます。
今度YEGに秋バラを見に行く頃には、赤く色付いているでしょうね。
YEGにはローズヒップをつけるバラが30種以上あるそうです。秋にはまた他のローズヒップにも注目したいと思います。