Portraits of Roses

横浜イングリッシュガーデン(YEG)のバラを中心に様々なバラを紹介します

ハニー ディジョン Honey Dijon

お医者さんのバラ


前回、「ケチャップ アンド マスタード」を紹介しましたが、こちらもマスタードの名前がついたバラ。

 

ハニー ディジョン Honey Dijon

アメリカ 2002年以前
James A.  Sproul 作出

 

ピンボケばかりになってしまいました↓

ハニー ディジョン Honey Dijon は、辛子(マスタード)の一種です。
このバラの独特な色味から付けられた名前だと思います。

 

ディジョンマスタードは、フランス・ブルゴーニュ地方のディジョンという場所で作られはじめました。

粒マスタードが種子の外皮も使うのに対して、通常、ディジョンマスタードは、外皮を取り除き、細かく砕いて使用しているので、色味は明るく、なめらかで、まろやかな風味。

色々なレシピがありますが、ハニーディジョンはそれにハチミツが加えられたもの。

 

撮影時の記憶が遠くなり曖昧ですが、黄色の色味は条件によって違いがありそう。

2023年 撮影↓

黄色にピンクが差すのが、面白い味わいですが、海外サイトで実際に育てた人のコメントによると、手厳しい評価が。

 

「他の花との調和が難しい。新しい花はきれいでも、時間が経つと不快なほどに色褪せる。」
「他の黄色いバラと混ぜて植えると、単に汚く見える。」
「年月が経つと魅力のない灰色がかった黄褐色に褪せてしまう。その色は死んだ魚が腹を上にして浮かんでいるよう・・・」

 

「死んだ魚」って、そこまで言う?!
ひどい言われようですが、暑さや土の悪さにもめげず、病気にも強いという評価もされています。
バラに限らず、ニュアンスカラーの植物を庭できれいに見せるのは難しいですね。
このバラを庭にお迎えするときは、場所をよく検討して植える必要がありそうです。

 

作出者のJames A.  Sproul 氏は、現役のお医者さん(家庭医)。子供の頃からバラの育種を行なっていたそうです。
ハニー ディジョンは、アマチュアブリーダーとしての足がかりを得るために、大手のバラ商業育種家が取り組むものとは違う、新しく珍しいバラを作ろうとして、Sproul氏が初めて本格的に商業用に育成したバラだそう。

 

前回の続きのようになりますが、ネットで、「ハニーディジョン」と画像検索するとケトルというブランドの「ハニーディジョン」というポテトチップスの画像が上がってきます。
はちみつ色のパッケージ♡ 化学調味料不使用のナチュラルポテトチップスだそう。
ポテトの味はどこに?の「いけない味」好きだけど、ナチュラル系もやぶさかではないので、ぜひお試ししたい。