Portraits of Roses

横浜イングリッシュガーデン(YEG)のバラを中心に様々なバラを紹介します

ラ・ブロッシュ La broche

手芸屋さんのバラ

 

河本麻記子氏のブランド「ローズドゥメルスリー」のバラ。

ラ・ブロッシュ La broche

日本 2020年
河本麻記子 作出

 

YEGのローズ&グラスガーデンを囲む板塀に配されています。

 

ゴールドベージュとでもいうのか、なんともおしゃれな色味。
この優美な姿にしびれました。

作出者の河本麻記子氏は、バラ育種生産会社・河本バラ園に嫁がれ、最初は会計など事務の仕事をされていたそうですが、義母の育種家である河本純子氏のお仕事を見て、自分も育種家になりたいと思い、40歳から義母について学び始めたそうです。

その後、ローズドゥメルスリーという自身のブランドを立ち上げました。
ローズドゥメルスリーとは、「手芸屋さんのバラ」という意味で、パリの手芸屋さんのアンティークレース、リボン、糸、ボタン、ビーズなどをイメージしたバラを次々と発表されています。
繊細で、ニュアンスのある色合いのバラ。今時のオシャレ感が漂っています。

 

このバラは、ブローチ(フランス語でブロッシュ)のような花が房で咲くので、「ラ・ブロッシュ」と名付けたそう。

若い頃は、ブローチって、ポップなデザインのものは別として、おばさんアイテムだと思っていました。でも、実際におばさん年齢に近づいた頃から、ブローチっていいな〜と思うようになりました。

年をとると指輪はサイズが合わなくなってくるし、ネックレスは重く、煩わしく感じる。
イヤリングは耳が痛くなるし、今更耳に穴を開ける気もしない。
そもそも金属アレルギー気味なので、ただでさえ弱りめの肌に余計な刺激を与えたくないし。
その点ブローチなら問題なし。

以前、仕事関係でお世話になった、年齢が一回りほど上の女性二人と会食した時に、二人ともジャケットを羽織り、襟にそれぞれ奇抜ではないけれど、アート作品のようなブローチをつけていました。
そのブローチが、中に着ているブラウスやストールの色味とゆるやかに連動していて、とてもかっこよかったんですよね。

あと、昔のイギリスドラマで、ミス・マープルとかがブラウスの襟元をブローチでとめていたりするのもすてきに思えてきました。これは、いい感じに真似するのはなかなか難しいけれど。

近頃は改まった場所に行くこともほとんどないし、着ていて楽というのが最優先の服選びだけれど、なで肩だからカーディガンではどうも決まらない。
ジャケットをカーディガン感覚で羽織れるようになれるといいな・・・なんて思っています。
で、そんなジャケットの襟につけるような気の利いたブローチを探してみようかと。

一方、小学生の時に買ってもらった花籠とてんとう虫の二つのブローチも現役復帰させました。自己満足だけど、遊び心で2、3個組み合わせて、セーターにつけたりするのも楽しい。


そして、これも10歳くらいの時。子供がするものではないと言われたのに、無理を言って祖母に買ってもらった、青味がかった緑の透明なガラスパーツとすりガラスパーツで構成されたヴィンテージ風ブローチ。
キラキラして、とてもきれいで、眺めているだけでも幸せだったのに、いつの間にか、見当たらなくなってしまった。
あれは、どこへ行ってしまったんだろう・・・時々思い出しては懐かしんでいます。今なら、年相応になったのに残念だな〜

かつて少女だった人なら、無くしてしまったブローチの思い出を持っている人が結構いるんじゃないかな?

乙女の日々は遠くなったとしても、リボンやレース、ボタンやビーズって、見ていると気分が上がりますよね。乙女心は不滅です。
そんな不滅の乙女心に、河本麻記子氏が作り出すバラが響いてきます。

次回も、ローズドゥメルスリーのバラをご紹介します。