Portraits of Roses

横浜イングリッシュガーデン(YEG)のバラを中心に様々なバラを紹介します

雪あかり Yukiakari

名付け親はマダム

 

ぽんぽん咲きがかわいい。

 

雪あかり Yukiakari

日本 2005年
コマツガーデン 作出


「雪あかり」とは、積もった雪の反射で、夜もあたりが薄明るく見えることを言います。
このバラがいっぱい咲いている前に立つと、目の前が明るくなるよう。
夕闇の中で、白い花が浮かび上がる様は、まさに雪あかりのようでしょうね。


このバラは、「夢乙女」というバラの枝変わり。
「夢乙女」は花色がピンクで、姿は「雪あかり」と同じ。
花色が違うだけですが、白花の清々しい印象とはだいぶ違って、やさしいピンクの濃淡がラブリー。名前の通りの乙女チックなバラです。
両方植えたらロマンチックなお庭ができそう。

 

こちら↓ はバラの名前を知らずに撮ったのですが、淡いピンクと白のバラが隣り合わせに植っているのが、「夢乙女」と「雪あかり」でした。手前の赤いバラは「春風」のようです。

横浜 ブラフ18番館の大丸谷坂
かなり勾配のきつい坂なので、山手イタリア山庭園のバラを見てから、元町方面へ降りるコースがおすすめ。

 

「雪あかり」、胸に沁みるいい名前ですね。
名付け親はマダム高木こと、高木絢子さんだそうです。
高木絢子さんは、50年以上、ご自宅で200株のバラを育て、テレビに出演されたり、カルチャースクールで講師をなさったりしてきました。書籍や雑誌の執筆もされており、経験に裏打ちされたお話が興味深いです。

 

『シニアのためのバラ栽培』(NHK出版)という本には、単にバラの栽培方法についてだけでなく、年をとっても園芸を続けるための様々なアイディアが紹介されています。
ストレッチの習慣や指を痛めないように、手袋の上からガムテープで巻いて作業をしたり、ハサミのバネを取り替えて自分に合うよう調整したり。

近頃実感しているのは、好きなことなら気力で頑張れると思っていたけれど、やっぱり体がついていかない。
園芸を持続可能な趣味にするには、意識を変えたり、頭を使って、体に負担をかけすぎないようにすることも大切だとこの本に教えられました。