楚々とした花姿ですが、トゲは多め。
淡雪 Awayuki
日本 1990年
鈴木省三 作出
濃い緑の照り葉に、ぽってりした少し厚めに感じられる白い花びらと黄色い蕊がとてもよく映えます。
つぼみから開き始めはクリーム色なのもすてき。
「淡雪」は、春の季語にもなっていて、春先に降る、解けやすい雪のこと。
「あわゆき」という響きも良くて、しみじみ日本語の美しさを感じる言葉です。
日本は東西南北に長い弓なりの地形で、四季があり、天気も変化しやすいので、気象に関する言葉は、もしかすると他の国に比べると、多い方かもしれないですね。
実際、雨に関する言葉は、一説によると400語ほどもあると言われているそうです。
今はもう誰も使っていない言葉もあると思うけれど、春雨、小雨、大雨、豪雨、霧雨、天気雨、氷雨、長雨、雷雨など、日常会話で使うだけでも結構ありますね。近年にはゲリラ豪雨なんて言葉も出てきました。
雪に関する言葉も色々ありますが、東京あたりだとそんなに雪を見ることもなく、日常的に使う言葉はあまりないかな。
雪国暮らしだとどうなんでしょう?
調査方法にもよると思いますが、言語ごとに日常生活に必要な語彙の数というのがあって、英語は3000語 。フランス語は2000語。スペイン語、イタリア語は1500~1800語。
日本語は、とても多くて、10000語だそうです。
語彙の全体量となると、英語が一番多い。世界で最も使われている言語も英語ですしね。
日本語には、フアフア、パリパリ、チクチクとかオノマトペもたくさんあります。複雑な言葉じゃないけれど、日常会話でこのニュアンスがわからないとちょっと困るかもしれない。
雨の降り方にもオノマトペがいっぱいありますね〜
シトシト、ポツポツ、パラパラ、ザーザー、ジトジトとか。
雪は、チラチラ、ハラハラ、シンシン、ボタボタ・・・
ところで、コンコン降るのはどんな雪?
「ゆき」という童謡(〜犬は喜び庭駆け回り、猫はこたつで丸くなる)で、「雪やこんこ」という歌い出しを私はずっと「雪やこんこん」だと思っていました。
調べてみたら「ゆき」とは別の瀧廉太郎作曲の「雪やこんこん」という歌もあるのでした。
「こんこん」は「来む来む」からきていて、「もっと降れ」という意味合いだという説もあるようです。
雪景色は、見るのはいいけど、雪道を歩くのはちょっと苦手。
サクサク、ザクザクはまだいいけど、グチャグチャ、ドロドロは憂鬱、ツルツルは怖い。
この冬は東京も雪が積もるかな?
いよいよ今週末あたりから、冷え込んでくるみたい。
大掃除に最適な連続小春日和をうかうかと過ごしてしまった。
それでもようやく本日、カーテンだけは洗いました。