シーアネモネと似ていますが、こちらは、つるバラです。
ファンシー・ラッフル Fancy Ruffle
オランダ 2015年
Interplant Roses 作出
Interplant Rosesのバラには新奇なものが多いのですが、耐病性は劣るそうです。
特にオランダと気候の違う日本では、育てるのは大変らしい。
近年は、薬剤散布の必要のない、耐病性に強いバラが各国から続々と出てきていて、それがスタンダードになってきています。
フランスでは、非農耕地である森林、公園、街路樹、遊歩道といった場所に加え、個人の庭や家庭菜園などでの農薬の使用が法律によって禁止されました。
イギリスの園芸店からは、プラスチック製の支柱がなくなり、代わりに樹木の枝が支柱として売られるているそうです。
日本は、湿度が高く、夏は異常に暑い。
木の素材は腐りやすいし、雑草はたちまち茂る。
日本の農薬使用量は世界でもトップクラスということです。
しかし、世界の流れとしてエコ・SDGs は、今後、より推し進められていくでしょう。
日本も遅ればせながら、その流れについて行くことになると思います。
現時点で日本においても様々な分野でエコ・SDGsを実現すべく、力を注いでいる方々がおられるのでしょうね。
横浜イングリッシュガーデンをはじめ、各地のバラ園で、様々な種類のバラを美しく咲かせるには、薬剤の使用が不可欠でしょうし、暑すぎる夏、大雨、台風など、これまでの常識が通じない気象の変化など、ガーデナーは困難な課題に直面しているのだと思います。
農薬の使用をやめたヨーロッパでは、かつてのように美しくバラの咲き誇る風景は失われつつあり、農薬、肥料、水を使いすぎない、宿根草を中心とした新しい庭の潮流が広がっています。
もしかしたら、日本でも、この美しく、贅沢なバラたちを楽しめる時間は、残り少なくなってきているのかもしれません。