Portraits of Roses

横浜イングリッシュガーデン(YEG)のバラを中心に様々なバラを紹介します

横浜イングリッシュガーデン もしかして?!

横浜イングリッシュガーデン(YEG)に行ってきました。
この時期、風鈴のディスプレイが見られるのですが、撮影時は風がなく・・・

涼やかな音色があまり味わえませんでした。

園内に満ちているのは蝉の声。

 

暑かったです。

今年の夏も過酷なので、バラは咲いていても小振りで、傷みがちですが、きれいに咲いている花たちも。


パット・オースチン

ラベンダーメイアンディナ

レオニダス

アレゴリー

 

ローズヒップ色々

ロサ ダブリカ

ロビー・バーンズ

ロサ ロクスブルギーノルマリス

 

バラ以外の気になる植物をチェックして回ります。

ベンチの後ろのコンニャクは、葉っぱが広がっていました。

 

壁に這わせたブドウ

 

春には幹に絡められているハトヤバラが咲いて、「この木何の木?」になる枝垂れエンジュ。
手前の二枝を剪定せずに残して、花を見られるようにしてくれている様子。(心遣いが嬉しい☺️)

花を見ると、マメ科なのがよくわかる。

ちなみに春はこんな姿

 

芝生広場は、立ち入り禁止になっていました。

あれ?
わかりにくいけれど、中央の白っぽい葉の針葉樹、枝を垂らした様子がゴーストのように見える木の手前にちんまりと何かの木が植っています。

もしかして・・・

近寄れないので、アップ撮影。

これって、イギリスで見てきた「モンキーパズルツリー」ではないでしょうか?!
今まで、うかつにも気づかなかった。
これは楽しみだけれど、下の方の葉っぱが枯れているのが気になります。
樹齢1000年以上にもなる木と言われているから、元気に育ってほしいな〜

大木になるまでは見届けられませんが、見守って行きたい。
またYEGに行く楽しみが増えました。

 

モンキーパズルツリーが大きく育った姿 ↓

portraitsofroses.hatenadiary.jp

 

ギレーヌ ドゥ フェリゴンド

ギレーヌ ドゥ フェリゴンド Ghislaine de Féligonde

フランス 1916年
Eugène Turbat & Compagnie 作出

 

イギリスのキューガーデンズのバラ園ではないエリアに咲いていました。
アプリコット、ピンク、黄色、アイボリー、白と柔らかい花色の変化が風情があります。

 

このバラの名付けに関しては、ある「伝説」が流布していたようです。
第一次世界大戦時(1914-1918)にフランス軍将校であったフェリゴンド伯爵が、戦闘で負傷し、塹壕に置き去りにされていたのを、看護師だった妻・ギレーヌ(Ghislaine de Féligonde 1914-1994)が夜陰に紛れ助け出し、看病したという話。


感動的でロマンチックな逸話に思えますが・・・
実のところ、ギレーヌは1914年生まれ。このバラの作出年は1916年で、当時彼女はまだ2歳でした。
そして、フェリゴンド伯爵はギレーヌの夫ではなく、父親です。

 

実際の名付けは、ギレーヌの両親の友人であったジャン=クロード・ニコラ・フォレスティエ(Jean-Claude Nicolas Forestier 1861-1930 都市景観デザイナー・造園家)によってなされました。
フォレスティエが1907年にバガテル新品種国際バラコンクールを創設し、それ以来毎年コンクールが開催されています。
1916年の開催の際、作出者のテュルバは識別番号のみでこのバラを出品していました。このバラは優秀賞に値すると判断されましたが、名前がなければ受賞できませんでした。そこで、フォレスティエが友人の娘にちなんでバラに名前をつけることを提案したのだそうです。

 

「伝説」は、ギレーヌの父、シャルル・ドゥ・フェリゴンド(Charles de Féligonde)が第一次世界大戦で重傷を負い、戦争障害者になったことと、ギレーヌが夫のエイメ・ドゥ・フルリオ(Aimé de Fleuriau de Morville 1907-1993 第二次世界大戦中に負傷した航空兵将校)を看病したという出来事が混同され、ロマンチックなイメージが作られていったようです。

ギレーヌは二度結婚していて、二人目の夫は、Hervé de Fleuriau de Morville(1909-1974)で、最初の夫の弟にあたるようです。

 

ギレーヌは、ガブリエル・ドゥ・サン=フェリオル伯爵(Gabriel de Saint-Ferriol)の曾姪孫に当たり、フランスのイーゼル県、オーヴェルニュ=ローヌ=アルプ地域圏のサン=マルタン=デュリアージュ村にあるデュリーアージュ城(Le château d'Uriage)を1934年に相続しました。
その後、レストラン経営者に城を賃貸しましたが、1940年に軍に接収され、1942年に国へ譲渡。その後、個人に売却され、分割されて50戸の共同所有となり、年に1、2日一般公開されているようです。
また50戸の中には近代的な設備が整えられた宿泊施設となっている部屋もあり、お城に泊まれるそう。
airbnbの宿泊者の評価は4.96と高評価。
宿泊料は5連泊からの受付ですが、ゲスト4人までで、9月あたりだと、5日間で、9万円程度。4人で泊まれば、1人2万円強だから、割とお手頃価格ですね。

 

暑中お見舞い

西東京市にある東大の生態調和農学機構でハスを見て来ました。

公開は二日間だけで、二日目の土曜だったのもあってか、人出が多くてびっくり。
7時をちょっと回ったあたりの時間で、もうごった返していて、思うように歩けないくらい。写真を撮るのも順番待ちみたいになり、花の名前も確認しませんでした。

 

写真で花だけ見ると涼やか。
解説もなしですが・・・

ハスにも色々ありますね。
こちらには300種類ほどのハスが集められているそうです。

 

ハスのシャワー
ハスは茎にいっぱい穴があいているので、ホースをつなげると茎から水が伝って、葉脈から吹き出します。

 

今年も半分が過ぎたな、と思ったのがついこの間のようだけど、もう7月も終わり。
時が経つのが早い〜
じきに残暑見舞の時節。とはいえ、現実の残暑って、10月半ばくらいまで?

みなさま、どうぞご自愛ください。

 

かわいい

先日、ベランダの鉢はもういっぱいで増やせないから、花苗は買えないけど、見るだけ・・・と花屋の店先をうろうろしていたら、「ピーピーピー」という声が至近距離からして来ました。

 

声の方を見ると、花苗を並べた箱の縁にツバメの幼鳥がとまっていました。

かわいい。でもなんだか困っている様子。
しきりにあちこちに首を傾けながら、「ピーピー」と時々鳴いている。
まだあまり上手く飛べなくて疲れちゃったのかな?

ひょっとして、エサの獲り方をまだ習い中くらい? 迷子になっちゃった?

かわいそうだけど、どうしてやることもできないし・・・
しばらく離れたところで見守っていました。
その間も花苗を選ぶ人が至近距離まで来たり、そばを通って行く人も数人いましたが、ツバメには気づかず。

いたいけ・・・

と、その時「ピーピピッ」と天から声が。
幼鳥は、すぐに羽を開いて鳴きながら飛び立ちました。
よかった、親が迎えに来てくれた様子。
でも飛んで行ったと思ったら、車道を挟んで向かい側のビルの垂直の壁にしがみつくように着地。
親が「そんなところにとまっていないで、さぁ、行くよ」という感じで促して、改めて大きく旋回してどこかへ飛んで行きました。
ほっとしました。

 

🌹

「イギリス庭巡り」シリーズが終わったので、また「バラのお名前深掘り」を始めたいと思いますが、暑くて、色々検索してまとめる気力が減退気味なので、雑記など交えててゆるゆるやって行きます。

 

イギリス庭巡り15

キューガーデンズ Kew Gardens

 

イギリス庭巡り、最後の訪問地はキューガーデンズ。
ここに来るのは11年ぶりでしたが、嬉しい再会もありました。

2014年にキューを訪れた時に見かけた、世界最小のスイレン「ピグミー・ルワンダ・ウォーターリリー」。

1987年にルワンダ南西部の淡水温泉の縁の泥の中に生えているのを、ドイツの植物学者によって発見されました。しかし、2008年に温泉開発で生息地が乾き、自生が確認できなくなりました。
幸い、タネを採取できたので、キューで繁殖させ、他の植物園にも配布して継続的な種の保全を確保してきました。
ところが、2014年1月に一株が何者かによって盗まれてしまったのです。
私が訪れて撮った上の写真は、盗難にあった後のピグミー・ルワンダ・ウォターリリーの姿。

キューでは、温泉地の泥の中という特殊な環境を再現するため、写真のようなポットに入れて、水温管理をしています。

11年ぶりの再会。

新しい掲示板に嬉しい知らせが載っていました。


2023年に絶滅していたと思われたこのスイレンの新たな自生地が見つかったそうです。

 

植物の窃盗を禁じる掲示板にもピグミー・ルワンダ・ウォータリリーの姿が使われています。

 

 

今回、キューを再訪するのに、楽しみにしていたのは、前にも書いたプラントハンターのウィリアム・ロブがタネなどを採取して、イギリスへの導入に関わった2種の木を見ることでした。

「モンキーパズルツリー」には、この旅で、すでに二カ所で遭遇。
もう一種は通称「ジャイアント・セコイア」と呼ばれている木です。

広大なキューガーデンのどこにこれらの木が植っているのか? 
旅行前に検索をしていたら、個々の木の名前を確認できたり、木の名前で検索すると航空写真上にポイントで示してくれるキューのサイト(Garden Explorer)が見つかりました。

黄色い丸にカーソルを置くと、それぞれの木の名前が表示される↓

 

オランジュリー近くのモンキーパズルツリー

上の写真の赤丸の木↓

立派なモンキーパズルツリーです。

実もなっていました。2、3年かけて熟すそう。(追記:雌雄異株で、これは雄木でした)

こちらは群生しているエリア↓


年を経ると下の枝が落ちた姿になります↓ 

やっぱり、みんなも気になる木 ↓



ウィリアム・ロブがイギリスに導入したもう一種の木、ジャイアントセコイア

上の写真のあたり、湖に橋がかかっていてなかなか良い眺めでした↓

橋の上からジャイアントセコイアを望む ↓

樹齢3000年にもなる木だそうで、この木はこれでも多分、まだ若い木。

モスローズ「ウィリアム・ロブ」つながりで、キューまでやって来ましたが、実際に確認できて感激。

ちなみに、今年横浜イングリッシュガーデンで撮影した「ウィリアム・ロブ」

 

朝6時からリージェントパークとホテルを往復して3時間歩き回った後にキューに移動して、温室などハイライトエリアを見た後、木を探しながら歩き回ったので、疲れてしまい、帰ることにしました。

ところが、行きに使った地下鉄路線が何かのトラブルで運行中止。
別路線で戻ることに。
途中で下車してロンドンの街中を歩こうと思っていたけれど、多少大回りになるものの、そのまま乗っていけばホテルの最寄駅に着くなと気づき、暑かったし、シャワーを浴びて着替えたくもなり、そのままホテルに戻ってきてしまいました。
そして、ハッと気づいたのだけれど・・・キューのバラ園を見ないで帰って来てしまった😣

 

そんなわけで、ロンドンの街中も歩かず、キューのバラ園も見損ねてしまい、少々心残りです。また次回があれば・・・

 

長々と続けて来た「イギリス庭巡り」これでおしまいです。
お付き合い、ありがとうございました。

 

イギリス庭巡り 14

クィーンメアリーズ・ローズガーデン Queen Mary's Gardens

 

ロンドンのリージェントパーク内にあるバラ園です。

 

日本であまり見かけないバラもありました。

 

🌹プライド オブ チェシャー Pride of Chershire
アメリカ 2002年以前
Tom Carruth 作出

 

🌹ロックンロール Rock & Roll
アメリカ 2006年
Tom Carruth 作出

 

🌹テルマ・バーロウ Thelema Barlow
イギリス 2001年以前
Gateth Fryer 作出

テルマ・バーロウは、女優、作家。テレビドラマ「コロネーション・ストーリー」のメイビス・ウィルトン役で有名だそう。
「コロネーション・ストーリー」はイギリスのグラナダ・テレビジョンが1960年に制作、放送を開始してから今だに続いている世界最長のテレビ・メロドラマ。
イギリスのマンチェスター近郊の架空の街に住む労働者達の人生ドラマといった内容だそう。

 

🌹サフィー・ローズ Saffie Rose
アメリカ 2015年以前
Christian Beddard

2017年にマンチェスター・アリーナで起きた自爆テロに巻き込まれて亡くなった22人の犠牲者のうちの最年少、8歳の少女の名前のついたバラです。

 

🌹オール マイ ラビング  All My Loving
イギリス 2011年
Gareth Fryer 作出

このバラは、横浜イングリッシュガーデン(YEG)にも植っているようです。
「All My Loving」はビートルズの曲名のタイトルにもありますが、鮮やかな濃いピンク、ロマンチックな名前、YEGの隣に結婚式場があるのにちなんで名付けられた「ときめきガーデン」あたりに植っていそうです。また花の時期に確認したいと思います。

2014年にフランスに導入された時の名前は、「Charme de Bezouotte」。
フランスのブルゴーニュ地方のBezouotteで毎年5月に開かれる植物フェスティバル(Fête des Plantes in Bezouotte 1994年〜)の第20回目の開催を記念して名付けられたそうです。

 

こちらは、お馴染みのバラでしたが、雰囲気が違って、気づかなかった。

🌹セレブレイション タイム Celebrarion Time
アメリカ 2006年以前
Tom Carruth 作出

「The Shire 」という別名も持っているこちらのバラ、以前取り上げた、「シンコ デ マヨ」と同じバラでした。
確かに花型はそうだけれど、この赤い葉っぱで、だいぶイメージが違って見えました。
植っているあたり全体が赤っぽい雰囲気。

 「セレブレイション タイム」の名前でチャリティーローズになっています。
売上の一部が、イギリスのNACC(クローン病・大腸炎の研究、治療、医療サービスに取り組む慈善団体)へ寄付されます。

 

🌹プレシャス タイム Precious Time
フランス 2009年
Pierre Orard 作出

こちらもチャリティーローズ。
イギリスのHerefordにあるホスピスケア慈善団体、St Michael's Hospiceに売上の一部が寄付されます。

 

🌹シルバーシャドウ Silver Shadow
イギリス 2013年以前
Gareth Fryer 作出

少し青味がかったピンク色がしっとりと落ち着いた感じで、控えめなのが、逆に目立っていました。
今回、調べていて、気づいたのですが、 「Silver Shadow」と「Silver Shadows」というバラがあるのでした。

「Silver Shadows」は、古いバラで、アメリカで1984年にDr. Griffith J. Buck によって作出された薄いラヴェンダー色のバラです。

さて、そろそろ切り上げないと。
ベーカー街の方へ出る出口を目指して急ぎました。

かわいらしくて、つい足が止まる。
アフリカ大陸の鳥らしいけれど、移入されて野生化しているエジプトガン↓

カナダガン↓

次回はこの旅で最後に訪れた庭、キューガーデンズへ。

 

イギリス庭巡り 13

セント・ジョーンズ・ロッジ・ガーデン St.John's Lodge Garden

 

前回からの続き。
片側だけが開けられた門扉を入り、クレマチスの咲くアーチの下を進んで、突き当たりの生垣の壁に沿って左に折れると、明るくひらけた美しい空間が目に飛び込んできます。

私が入る前に一人、中に入っていく人を見かけましたが、奥へ行ってしまったようで、あたりには誰もいません。

鳥のさえずりが聞こえて、爽やか。

初回に道に迷って辿り着いて、さて、ここはどこだろうと地図を広げたベンチ↓
こうしたベンチがいくつか、ひっそりと奥まったところに配置されています。

こちらの庭園は、生垣に囲まれた円形の庭が部屋のようにつながっています。

アーチをくぐると2つ目の円形の部屋

3つ目の円形の部屋から、お屋敷側を振り返って見たところ↓

もう一つの小さな円形の部屋↓

大人っぽい色合わせがすてきです。

 

こちらは、かわいいお花畑。

グラスがいい雰囲気

 

こちらのお屋敷は現在、ブルネイの王家の持ち物だそう。

コロンとしたかわいいバラ。

これも多分日本では植えてはいけないケシ↓ 

 

このまま一日ここにいてもいいな〜という気持ちになってきましたが、先ほど見かけたクィーンメアリー・ローズガーデンも気になるので、移動することにしました。

小鳥がお見送りしてくれました。